うろうろ日記
 
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  2005年11月27日(日)   急遽変更花咲山
 中央線人身事故の影響で1時間以上集合が遅れ、長丁場の楢の木尾根は春にお預けにして急遽花咲山に向かう。12月企画しているがメンバーが違うのでまあいいか。
 勝手知ったる藪の入口。保育園の遊具の裏側から稜線に上がる。踏み跡が出てきて以前より木が伐採されているようだ。
 時々の紅葉も綺麗。登山道は急登もあり狭い場所もあり変化があって面白い。山頂を過ぎ狭い岩場の登行を終え、展望の良いリッジ上の狭い場所から、本来行く予定だったが雁ヶ腹摺山が綺麗に見えてきた。
 この後、道が安定してきて歩きやすい。1時間ほどで下真木のバス停に着いた。まだ1時過ぎ。バスに乗り大月に出て一杯やって早めに帰宅の途についた。

写真:本来目標の雁ヶ腹摺山。藪が濃くならない早春にもう一度計画します。
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  2005年11月25日(金)   ゆったり里山・渋沢丘陵
 渋沢駅から丘陵を目指してあっちへ行ったりこっちへ来たり、横道に入って戻ってきたり。こんな寄り道も楽しい里山歩きだ。
 渋沢神社や栃窪神社などそこかしこにある神社仏閣を廻りながらやっと渋沢丘陵に入った。こ広い暖かな場所を見つけて一休み。途中で仕入れたミカンをほおばる。良い天気なのだが気温が上がったせいか、多少空気がよどんで残念ながら富士山は薄雲の中。でも丹沢山地は渋沢の町並みを挟んで一望だ。大山はさすがに人々の信仰を集めた山だけある秀麗な姿を見せていた。
 のどかな畑や雑木林の道を進み、ムカゴを選別していた長芋作りの奥さんと談笑。Mさんは美味しそうな長芋を一本ゲット。
 一度舗装道路に出て震生湖に下る。関東大震災でせき止められて出来た日本で一番新しい自然湖だ。こぢんまりとしているが思ったよりずっと自然があり、良い雰囲気である。
 湖畔にある関東三大弁財天の一つ、福寿弁財天の前のベンチでお昼。久しぶりに「梅じゃこスープ」を作った。
 紅葉が綺麗な湖を離れ関東三大稲荷の一つ白笹稲荷神社に向かう。(なぜかやたらに三大なになにが多いな?)
 ここはなかなか立派な神社だ入口の欅は堂々として、欅、銀杏、榊など日本の神社そのものという雰囲気をただよわせている。
 丹沢の湧き水が多く湧きだしている道を通り秦野駅について結構色々あった里山歩きが終了した。
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  2005年11月23日(水)   面白怖い山
奥三河・日本ヶ塚山
標高差900mコースタイム5時間と前回の富士見山とほとんおなじようだが、内容はガラッと変わった。
 登り始めから急登。尾根に出れば少しはと思ったが道は尾根上を真っすぐ直登。ジグザグな道は無い。頂上へ向かうジャンクションピークについてやっと一息。でもすぐに急登急降下の連続になる。標高差はさほどでも無いが、落ち葉が深く下に木の根や石が隠れている急な登り降り。しかも左右が切れている痩せ尾根の凸凹が続く。時々見える南アの山並みなど余裕をもっては眺められない。Mさんが言った「面白怖い山ネ!」は言い得て妙であった。
 狭い山頂には先行パーティーが二人。地元のベテランらしく山名の説明をしてくれた。石井がどちらかなと思いながら赤石だろうと言ったのは聖だった。南ア深南部の山々黒法師や不動岳など普段見慣れない山がよく見えていた。
 「急だからね」という声を背中に中沢コースを下る。登りと変わって自然林の紅葉が素敵だ。あまり良くなかった今年の中で一番いえる位だった。
 噂ほども無く順調に下ったが、沢沿いになってから崩た桟道など危ない箇所もあり面白怖い道の本領発揮のうち舗装された林道に出て下り終えた。
 山深いとしか言いようの無いこのエリアには、昔ながらの祭りや風習が色濃く残っており興味深い。来年はその辺りも合わせて山行を企画したらおもしろいと思った。

写真:紅葉の中キレットを行く
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  2005年11月20日(日)   好展望の山頂でのんびり
身延・富士見山
「最近やけに多くなったよ」と運転手は言ったが日曜なのに登山者はいない。なんとチャリンコを担いだ三人組が「奥宮まで」と言いながら追い越して行った。
 樹林帯を登る。時期は丁度良かったのだが、残念ながらここも今年は紅葉の色が悪い。それでも時々は目を楽しませてくれる。当たり年に来たらさぞ素敵なことだろう。
 斜面は急ながら適度にジグザグを切ってある登山道は歩きやすい。変な段差もなくスムーズに足を運ぶことができ、Gペースで歩きながらも、標高差920mを3時間と少しで富士見山展望台まで登れてしまった。
 ここに山頂標識があるが、三角点と山梨百名山標識はさらに尾根通し30分程先。ただしそちらは展望が無く標高も少しで低いということで、今日はここまでとし、ゆっくりと展望を楽しむことにした。
 登山道と打って変わって富士見山展望台は見事な展望だ。富士山はもちろん手前の毛無山から天子山塊、身延山、七面山、笊ヶ岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳、白峰三山、甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山、櫛形山と数え切れない。
 3〜40分山頂で好天を楽しみ下山。道がいいのであっと言う間というか、2時間かからず降り切った。
 予定よりずっと早い電車に乗って帰路に就いた。

写真:山頂から富士山
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  2005年11月19日(土)   紅葉の渓谷歩き/大柳川渓谷
大柳川渓谷
 前泊は秘湯に泊まりたかったのと、それだけではもったいないと選んだコース。
 列車が少なくの時刻が中途半端で渓谷入口には11時過ぎについてしまう。そこで、地の食べ物が食べられるという「つくたべ館」に寄って早めの昼食。地元料理「みみ」を食す。
 お店も混んで来た頃合いを図って渓谷歩きに出発。
メインルートから滝巡りコースに入る。頑丈な吊り橋で整備されたメインルートに比べ、途中危険個所もあるなかなかな登山道に期待が高まり、五段の滝にたどり着くが、水量も迫力もなく「ふーん」てなかんじ。帰りがけに寄ることにしていた幻の滝は名前の通り幻のように存在感がないのではと思っていたが、こちらは「オーッ」岸壁に映える紅葉の中、堂々と落ち込んでいた。
 元に戻りメインルートを上流へ。さすがに本流で水量も多く、遊歩道としてはなかなか楽しめる道だ。
 終了点から道路に上がり今夜の宿十谷温泉源氏館へ。

写真:紅葉の幻の滝
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  2005年11月15日(火)   八ヶ岳山麓・丸山〜飯盛山
 昨日に続いて藪の山。宿泊したペンションのご夫婦も山好きとのことだが、このコースはまったく知らず、いったい全体どこですかとしつこくコースを訊ねられた。「今日、空いていれば一緒に行きたい」というご主人が登山口まで送ってくれた。
 牧場の入口が閉まっていて乗り越えても良いのだが一応遠慮してバラ線沿いに歩き出したが結局途中で牧場に潜り込む最初から入った方が良かった。
 獣道とも思える跡を強引に取り付き尾根に上がる。バラ科の低木が沢山あって痛いのを我慢しながら強引に上がる。尾根に上がると微かな踏み跡があった。
 今朝の冷え込みでまだガスのかかった山頂に近づくと標高1500あたりから霧氷が綺麗になった。霧氷に囲まれた丸山山頂(山頂標識がない1664mピーク)を後に飯盛山へ向かう。踏み跡は出たり消えたり。天候が回復し始め後ろに秩父の山が見える。丁度12時頃ついたピークからの八ヶ岳が素晴らしかった。風も収まり昼寝をしたいくらい日だまりの中で昼食。
 ここから20分ほどのピークを過ぎると道もはっきりして来る。快調に飯盛山から獅子岩へ下った。
 この2日間道迷いを楽しむルートを続けた。無理をせず、全体のコースを短めにして余裕を持って歩いたが、とても面白かった。秋から初冬の雪が来る前、葉っぱが落ちて見晴らしの良くなった雑木林のヤブ山歩きは、体力的にもさほどきつくなくGプランも含めて幅広く楽しめる山歩きである。
写真:山頂付近の霧氷
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  2005年11月14日(月)   八ヶ岳山麓・笠無
 韮崎の駅で配布されているパンフレットに、傘無が紹介されていた。少しは道も良くなったのかなと思いながらタクシーに乗る。運転手はどこに行くのですかと怪訝そう。津金から浅川集落へ向かう道から林道に入るところに小さな標識があり右折、突然道路右わきに釜無登山口の小さな板が目に入った。
 ここで下車。沢沿いの踏み跡をたどる。倒木も多いがなんとなく踏み跡らしく続き、時々ビニールテープもある。右側の尾根が当初予定していたコースなのだが、取り付けないまま強引に直登を続けた。山頂間近で予定の尾根に上がり下山予定コースと合わさるピークを過ぎて山頂へ。通過して展望の岩稜へ。10分ほど歩き数メートル出っ張りを登ると、パッと展望が開けた。3人くらいでいっぱいの岩場で慎重に替わりばんこに展望を楽しんだ後山頂に戻る。
 ゆっくり昼食をとり、下山にかかる。
 基本的に尾根を外さないように行けば良いのだが、3箇所ほど間違いやすい尾根の分岐がある。しかし、間違えても強引に降りれば林道に出るので、ロープも持っているし道迷いを楽しもうと気楽に藪を漕いでいたら、案の定左の尾根に入ってしまった。目印の境界標識と思っていたのが植林の標識だったようだ。練習中のGPSもはっきり間違えたことを示していたが、ままよと前進を決めた。最後に崖に阻まれたが、右手の沢に降りればすぐ林道と見当を付け下ってみたらバッチリ。すぐに林道に出た。
 もともとこんな事を楽しもうとして来たのだから、石井としては丁度良かったのだが、このコースを駅の観光案内所で配布しているパンフレットに載せて良いものか疑問である。中級者向きと書いてあったが、たとえ熟達者向きと書いてあったとしてである。
写真:落ち葉だらけで踏み跡も判然としない。
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  2005年11月11日(金)   六角牛山
 夜半の激しい雨はあがったが、日差しには力がなく、どんよりとした雲が流れ、なんともうら寂しい空模様。糟前神社前の登山口で、ジャンボの運転手は止まった。先まで入れないかと聞くと、入れるがそしたらたった2時間で登ってしまうが良いかと言う。構わないと答え、歩いたら優に1時間はかかりそうな未舗装道路を走り峠登山口で下車した。
 立派な案内板が立ち、ここから急な道で90分。林道をさらに進んだところにある入り口からはなだらかに150分とあるが、資料ではそこまで40分程。県別ではここから往復を奨めている。日が射したり雨がぱらついたり不安定な空模様を勘案してまずは早めに頂上に立とうとここから登ると決めた。
 案内通り四合目までは深い落ち葉が積もるなだらかな幅広の道。昨日の鮮やかな彩りとは打って変わって寂しげな晩秋の雰囲気である。ここからいくぶん急になり六合目からはさらに急に。八合目上まで急斜面と露岩の滑り易い登りが続く。
 なだらかになった九合目からひとつコブを越え笹原の山頂に着いた。非難小屋兼ねた神社がある。早池峰山が目の前に見えていた。中沢コースに降りられそうだと話した矢先に雨が降出し、来た道を戻ることにする。出発しようとすると日が射す。なんともいぢわるな天気だ。素直に来た道を下り12時30分登山口に戻る。

写真:寂しげな六角牛山を望む
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  2005年11月10日(木)   霞露ケ岳
 冷え込んだ朝は、前日と打って変わって真っ青な秋空。
 霞露ヶ岳は宮古から山田線で南に40分ほど陸中船越の船越岬に立つ山だ。赤松が見事で地元の人はまつたけ採りによく登るという。駅からタクシーで30分。途中、地元の小父さんに登山口を聞くと、あっちからなら安全だが、こっちからは急だと言う。予定していたこっちの道を進むと未舗装の道路になる。紅葉と海の景色が綺麗で、「お陰さんでこんな所に初めて来た」と運転手さんに感謝(?)されながらガタガタ道を漉磯集落の登山口に着いた。
 県別ガイドブックでは不明瞭と書かれた道は、とても歩きやすく、空の青、紅葉と松の緑、さらに樹間から覗く海、最高の気分のうちに2時間ほどで山頂に到着。
 枝が多少邪魔ではあったが、早池峰か岩手山か遠くに白く雪の山が見えた。
 整備とは階段をつけることとイコールでは無いと思うが、整備されていると紹介されている海岸線への急な階段の下りは、慎重な歩きを要求される。
 しかし紅葉は真っ盛り。特にウリハダカエデの幼木がまるで蔓のように足元を伝い登山道を赤く彩っているのが驚きである。頭上ではなく、足下のモミジだ。登りに勝る自然の色彩美に幾度か歓声をあげ疲れを感じる間もなく漉磯海岸へと降り立った。

写真:本州最東端のトドヶ崎灯台
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  2005年11月9日(水)   トンネルを抜けるとそこは・・・ 兜明神岳
 思いがけなく雪国だった。
 ポツポツと雨模様の盛岡駅からちょっとブルーな気持ちで山田線に乗換た。
区界に近づくにつれ多くなったトンネルをいくつか抜けると突然吹雪のように雪が舞っていた。区界駅に降り立つと山は真っ白、兜明神岳は低く垂れ込めた雪雲にすっぽりと包まれている。
 駅舎で身支度とお腹を整え白樺ホール方面から入山。うっすらと雪に覆われた穏やかな山道を登って行く。まっさらな雪原のバーベキュー広場を横切り、再び樹林帯に入って右から巻き込むように登ると、山頂岩峰の直下に立った。岩峰は20m程だが噂どおり切り立っており、雪が着いて凍り始めてもいたので登ることは断念。記念写真を撮って下りにかかる。
 標識にしたがって足を進めると自然に兜神社への道に入る。下り始めこそ露岩に雪が着きスリッピーだったが、次第に歩き易くなった道を快適に下り、兜神社に着いた。3時間ほどの短い登山だが、今年始めての雪景色に華やいだ気分になった山行であった。
 区界駅に少し戻ったところのバス停で宮古行のバスに乗り、海の幸の御馳走が待つホテルへと向かった。
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  2005年11月3日(木)   2時間の冒険・箱根台ヶ岳
 箱根で最後に残された秘境、「台ヶ岳」は観光客がごった返す仙石高原のススキ原からの登り始める独立峰(大げさかな)だ。
 ネットにもあまり記録がない。あっても登った本人さえどう登ったか定かでない。でも、標高差は少く、危険な場所でもないので、藪こぎさえ覚悟すれば登れるだろうと判断した。
 ススキ原を辿りながら登れそうな尾根に見当を付けたが、取り付きあたりにきてもそこは崖になっていて、なかなか入り口を見つけられない。麓を半周ほどしたあたりでやっと入れそうな隙間を見つけ山に入った。
 5分ほどで境界見出標。左右に踏み跡があり、山頂は右と当たりを付け進む。その後、踏み跡か獣道か、トレースを辿りどうやら狙いの尾根に入って笹の中を直登。ついに一番高いところに到着。ここまで2時間ほど。山頂標識無し。三角点は多分笹の下。休憩後来た道を戻った。
 行動時間しめて4時間弱。遠い方は朝から合計14時間。混雑真っ盛りの箱根ということもあり、乗車時間の方が倍以上だった。
 しかし、山登り自体は短いけれど充実していて、有名でなくても小さな山でも、山というものは登り方次第でこんなに魅力的で充実感を味わえるものだとあらためて実感した1日だった。
 「2時間の冒険」数年前に言いだした言葉だが、こういう山登りもやっぱり素敵だな。
 写真:これは下りてきたところですが、こんな所から登り始めました。
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