うろうろ日記
 
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  2004年11月30日(火)   奥武蔵・シュウヅケ
 11月はこんな山ばっかり行っているみたいだが、ここも何しろ入り口が分からない。読図の勉強で25分間ずつ先頭に立つ約束でうろうろしているうち、民家から奥さんが顔を出し、ハイキングの人が多く山が崩れちゃうので×点してある。登らないでねという。それは大変申し訳ないなどと云いながら戻る振りをして、石井が先頭に行けそうな場所を見つけて入ってしまった。
 尾根に出ると何となく道ははっきりしてきて読図勉強仕切り直し。順番に先頭を交替して進行。適当に錯綜している踏み跡の分岐が出てきてきたり、気づかぬうちに稜線の方角が変わったり、斜面変化もあって読図練習には最適なコースだった。講師としては、まずコンパス利用方法の基本。なぜ度数リング(ベゼル)があり、プレートに矢印が付いているのかなどを理解してもらえたのではないかと思っている。(どうですか皆さん?)
 ところで入山規制の件だが、取り付き点が不明のため、そこいら中に踏み跡がありかえって斜面にインパクトを与えているようだ。入口を明示したほうが崩れも少ないのではないだろうか。地主さんの迷惑と登山者のエチケット、上手に調和させる方法を考えていきたいものだ。
 写真:真剣に道を確認勉強中です。
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  2004年11月28日(日)   房総半島・筒森もみじ谷
 「房総の紅葉は素晴らしく静かな山歩きが楽しめます」これが売り物の企画でした。「でした」ということは・・・。
 早めに木更津について驚いたことには久留里線乗換のホームに人がイッパイ並んでいるではないか。
 「なんで???」
 なっなんと、今日は駅からハイキング紅葉ウォーキングデイだったのだ。
 いつもなら1両か2両編成に十数人というローカル線が、4両編成に700人以上の乗客。やおら黒字線になってしまった駅職員も興奮ぎみ。でもほとんどが亀山湖ハイキングなので、黄和田車庫行きのバスは、我々10人と他4名のみ。これでほぼ満席の小型バスだ。
 もみじ谷の渓流沿いに映える紅葉にはちょっと早かったようだったが、ところどころカメラマンの垂涎の的になるような素晴らしい色彩りを見せていた。道が川に近いともっと良かったのにとそこは惜しまれる。
 山道に入ると打って変わって照葉樹林の緑の森。大木をくぐり時にはススキが輝く展望の道を辿って着いた石尊山の山頂は360度展望無し!ひっそりと三角点が置かれているだけだった。
 下山後、もう閉じようとしている山の駅で地元のおじさんにゴマをすって、焼き芋を買ったり、柿をもらったり。上総亀山からは来たときと同じように満員電車で帰った。
 写真:一番目だった紅葉
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  2004年11月24日(水)   荒船山〜黒滝山不動寺
 やっぱりできたら朝食はお弁当ではなく、しっかり食べたいと思わせる初谷温泉の朝食。荒船不動尊から経塚山山頂までは、星尾峠で一息つけばあっと云う間。今日も好天で山々がきれいだ。
 ここから黒滝山まで快適な稜線漫歩を予感していたが大間違い。すぐ始まる急傾斜の登り降り、細いトラバース、頭を越す笹の薮。毛無岩の分岐では、安全第一と上級者コースを見送って毛無岩を巻く一般コースに入ったのに、Mさんの「意外に巻き道の方が危ない事があるのよね」の言葉通り、すぐ落ち葉で道が消え危険なトラバースをさけてあえて上級コースに戻るはめに。
 入ってみるとこちらは踏み跡がはっきりしている。しかし確かに上級らしく道は両側が切り立ったリッジの急登。根っこをつかみ枝にぶるさがって着いた毛無岩山頂は嘘の無い360度。感動の一時だった。
 これから先も緊張を強いられる道が45分ほどでやっと安心できる道に合流できた。これから先は快適な尾根歩きになり、急登には満腹気味とトヤ山は素直に巻いて下って行く。
 けっこう長い単調な道を時々現れる名残の紅葉に慰められて進むうち、植林帯に入り鹿岳登山口方向と別れ黒滝山不動寺へ到着。黒滝不動尊を見学しながらタクシーの到着を待った。
 西上州のガイドブックは危険である。あまり見直しされていないようだ。
 写真:急斜面のトラバースの上倒木を越えて行く
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  2004年11月23日(火)   佐久〜西上州・兜岩山〜御嶽山
 佐久平駅から田口峠までタクシーを飛ばす。多分ここだろうと思われる田口第1トンネル手前で下車。ただし標識は無く薄い踏み跡のみ。踏み跡を数メートル進んだところに看板が転がっていた。
 入り口は判然としないがすぐ尾根に出ると歩き易い立派な道になった。1264m峰との鞍部にでるとすぐ目の前に兜岩山が見えるが、そこへの稜線はぐるりと回っていて、こ1時間はたっぷりの枯れ葉の道を歩いた。葉の落ちた木々の間から八ヶ岳や秩父、西上州の山々が堪能できたのは勿論である。
 結構急できつい凸凹を幾つか越える縦走路から、西に外れて兜岩山の山頂へ。展望は無いが少し先の崖っぷちから遠く槍穂から後立山、乗鞍も一望できる。木曽の御嶽詣での替わりにここで済ませたという御嶽山の頂上に寄り、荒船不動尊に降りる。
 変化に富んだ楽しい道だった。さて今夜は秘湯初谷温泉でのんびり温泉三昧と鯉料理だ。
 写真:翌朝登山口からの兜岩山(右)と御嶽山
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  2004年11月19日(金)   中央沿線・梅久保山(花咲山)
踏跡探しの山とはいえ、大月駅から歩きだす身近な山。晴れ後雨の予報が早めに霧雨模様に。
 はっきりした登山口は無く高速の切り通しのコンクリートの土手脇を強引によじ登って尾根に出ると踏み跡へ。その先も背丈ほどのササヤブや倒木の多い急斜面を登って行く手ごわい道だ。
 紅葉は雨に濡れ瑞々しく目を楽しませてくれるが、濡れた山道はいただけない。急斜面やトラバース、岩場に阻まれてなかなか足ははかどらない。霧の間から見える山頂は、まだまだ遠く凸凹の通過が必要と見て、サス平の先で続行を断念。来た道を戻ることにした。ササヤブの中のかすかな踏跡の道無き道を辿って団地内の公園に降り着いた。撤退はしたものの、コース自体は楽しく、春になれば足元の草花も期待できそうなので、時季を見てまた計画したい山だ。
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  2004年11月18日(木)   2004年11阿gつ18日(木) 御坂山塊通し歩き・御正体山
 冬の間のトレーニングを兼ねて御坂山塊を通して縦走しようという企画の第一回目。
御正体山に一番西側からの登山口の池の平から登った。ここから入山するのは初めてだったが、歩き始めてからの40分位、未舗装の林道は沢沿いを辿り、まだ残っていた紅葉がとても素敵だった。
 林道終点からの道は急登ながら整備はそこそこで、途中綺麗なベンチも設置されている。富士山の展望も素晴らしく(今回は裾野しか見えず想像のみ)いくつかある御正体山への登山道の中でも屈指のものではないかと思われた。
 霧の中の山頂は冬枯れの雰囲気を醸し、もの悲しさの中しばしの休息を取っていたが、後を歩くグループの喧噪をさけて山頂を後にして道坂峠へ向かった。
 打って変わって整備はされておらず、笹が被ったり倒木があったりしてちょっとした苦労もあったが、そんな道を頑張って標準コースタイム程度で歩き通すことが出来た。今回を含め、元気な方やこれからWにも挑戦してみようと思っている方にとって、この道志山塊通し歩きは最適な企画だと自画自賛、納得した。是非これ以降の企画に多数のご参加期待している。
 写真:冬枯れの山頂付近
 
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  2004年11月16日(火)   2004年11月15日(月)〜16日(火)
二ツ箭山
 スリルに溢れた阿武隈山地の名峰。800m弱の低山だけどコース中に男体山女体山の二つの岩峰を持つ修験の山で出羽三山とも関係が深く湯殿山、月山のピークもあり(羽黒山は見当たらなかった)出羽の修験がここで修行もするそうだ。
 前泊は玉山温泉石屋旅館。この時期は松茸料理の特別期間で普段の倍近い¥16,800円高いなりの松茸料理を期待して行った。さてその結果は?
 確かに立派な松茸の炭火焼き、土瓶蒸し、松茸ご飯が出たけれど、値段に較べてちょっともの足らず期待外れだった。残念!
 翌朝は奥さんが登山口まで送ってくれたのは親切。
 登山口から30分位〆張場の分岐で尾根コースを採る。途中滑り石の鎖場を越え胸突き八丁の急登の後男体山基部に着く。ルートを偵察したが今日の企画は安全第一と一般道を女体山へ。こちらも長い鎖場が3本続き登り切ったところが山頂だ。多少風は強かったが空気の澄んだ良い天気の下、筑波や阿武隈山地の山波、キラキラ輝く太平洋を眺めながらのんびりと休憩の後二ツ箭山へ向かう。リッジ場を少し進み、鎖で尾根に降りて前進する。ルートから少しはずれている二ツ箭山山頂は木が茂り展望は無くひっそりと四等三角点がたたずんでいるだけだった。
 下山は、紅葉がまだ残る月山新道を快調に下り駐車場に帰りついた。
 短いけれど、沢筋から急登、鎖の登攀に尾根歩きと変化に富んだ楽しい山行だった。
 登山口発08:30 女体山山頂11:00 二ツ箭山11:30 月山12:00 
 登山口13:05
 写真は、下山途中の尾根から左が男体山、右に女体山の岩峰
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  2004年11月10日(水)   2004年11月10日(水) 奥多摩・篶坂の丸
 日原鍾乳洞の奥に、植林の作業道を利用した巨樹を観察する遊歩道がある。遊歩道といっても整備は十分ではなく、危険だったり判り難い箇所がある道だ。
 その奥は長沢背稜の水松山と酉谷山の中間から派生するタワ尾根で、その途中の1456mのピークが篶坂の丸である。
 日原林道の八丁橋まで贅沢に青梅からタクシーを飛ばし入山。林道から登山道にはいると急な斜面にジグザグに、しかし明瞭な作業道が続いている。今年の最後を飾るような紅葉の美しさに見とれながら登り、1200mを過ぎる頃作業道から別れる。これからはまったく踏み跡もない尾根を登るのだ。僅かに傾斜の緩いところを探しながら、時には強引に直登してたどり着いたピークには、幹に巻かれた白いビニールテープにマジックで「篶坂の丸1456m」と書いてあった。
 良い天気なのでゆっくりお昼を採ってタワ尾根を下る。ここも踏み跡があったり無かったり。時々広くなる尾根上を深い落ち葉をサクサク言わせて歩いた。1175mの人形山ピークをやり過ごし、植林地帯に入る手前で道の確認中、噂に聞いたミズナラの巨樹を見つけた。6人が手を繋いでやっと一回り。何年ここでで生きてきたのだろう。
 その後も巨樹コースと案内板も立っているわりにははっきりしない沢筋の道や崖っぷちを通って日原に着いたのであった。
 八丁橋10:15 篶坂の丸12:20 同発12:50 日原鍾乳洞14:50
 写真:ホントに立派なミズナラの巨樹
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  2004年11月4日(木)   2004年11月4日(木) 信州・角間渓谷
 太郎山から下山後、温泉三昧を楽しむためタクシーで角間温泉岩屋館に移動。
 翌朝4日は、渓谷の散策だけなので。朝ご飯をゆっくりいただき9時15分ころ出発した。
 岩屋館から角間川に沿って上流へ歩く角間渓谷は1週前が紅葉の最盛期だったようだが、まだまだ充分に美しく、カラマツなどどちらかというと黄色の勝った明るい渓谷沿い道を歩き、その先は壊れかけた丸木橋を渡るなど道が荒れてきているので、そこまでとし烏帽子岳へ向かう登山道入口までで終了。木陰でお茶などを飲んですごした。
 というわけで、山行というより、ピクニックのような2日間を楽しんだのであった。
 岩屋館の泉質は、二酸化炭素ナトリウムカルシウムマグネシウム炭酸水素泉で、鉄分も含んだような錆色のお湯。露天風呂と内湯の一角にこの温泉を引いてあり、とてもリラックス出来る泉質である。内湯の大きめな浴槽は無色無臭の地下水だそうである。サービスも良く(帰りも無料で入浴できた)お奨めです。
 ところで、今日(11/8)のTVニュースで、新潟県への観光客がキャンセル続発で県としては困っているとのこと。観光の活性化は被害に遭った方達をも含め、復興への力強い励ましになるようだ。変更しなくても良かったかななどとも感じました。
 写真:角間渓谷
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  2004年11月3日(水)   2004年11月3日(水) 信州・太郎山
 新潟の川内山塊への山行は、被災者への遠慮も有り中止して信州の低山へ行きました。上田市民の心の山「太郎山」と真田の秘湯角間温泉に泊まって角間渓谷の晩秋を楽しんできました。
 東太郎、太郎、虚空蔵と続く標高1300m前後で上田市の北に連なる山並みは、北風を遮り冬の上田市内の気候をを比較的穏やかに保っている。そのせいもあるのか市民には愛されている山で、今回も祭日で好天という事もあり、大勢のかたが登山を楽しんでいた。
 表参道の斜面は意外に急だがジグザクに登る歩きやすい道だ。今回はGGで30分に1度の休憩でゆっくり黄葉を楽しんだ。残念ながら頂上から富士山やアルプスは見えなかったが、上田市街や盆地の山々、烏帽子岳、四阿山、根子岳などが見渡せ、風のない暖かな山頂でのんびりの昼食だった。
 表参道登山口発10:15 頂上12:45 裏参道14:00
写真:太郎山表参道登山道脇の黄葉
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