うろうろ日記
 
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  2006年6月5日(月)   しらびそ高原・尾高山
前夜、星が見えずにがっかりして寝につき、朝目がさめるとやっぱり曇り空。念のため東側の山を見に行くと、意外や高曇りで南アルプスが顔を出している。何枚かシャッターを押して居る中にまたポツリポツリ。朝食時にはザァーザァー。
 ところが一転。出発時には雨が上がり好転の兆しが見えてきた。尾高山は標高2212m。「八ヶ岳を彷彿させる」というより「まさに南アルプスらしい」というべきの、針葉樹と美しい苔の道である。さらにミヤマカタバミやオサバグサ、バイカオウレンなどの可愛い花も盛りと咲いている。
 頂上に近づくにつれ青空の範囲が大きくなる。山頂では南アルプス南部の山々が一望だった。
 塩見岳、荒川前岳、小赤石、赤石岳、大沢岳、中盛丸山、小兎、兎岳、聖岳、上河内岳、茶臼岳、仁田岳、イザルガ岳、光岳、加加森山、池口岳とずらり勢揃いである。
 あんまり気分が良いのでゆっくりしすぎ、予定を1時間ほどオーバー。
 帰りのタクシーは、時間によって通行止めになる道路を遠回りして、下栗の里をとおる迂回コースで下った。これも当たり。急峻な崖と言っていいような斜面に畑はもちろん人家が建っている日本離れした風景である。ここらへん一帯の遠山郷は冬に霜月祭りという伝統的なかぐら祭り行われる。その話題も盛り上がり、どうやらそのころまたやって来そうである。もちろん山登りも絡ませて企画を考えるけれど・・・。
写真:山頂から1枚では一部しか入りません。荒川前岳から中盛丸山まで。
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  2006年6月5日(月)   しらびそ高原・尾高山A
写真:ミヤマカタバミ
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  2006年6月5日(月)   しらびそ高原・尾高山B
写真:しらびそ林と苔
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  2006年6月4日(日)   しらびそ高原。御池山
御池岳
 展望と星空を期待のスーパーG。飯田で高速バスからタクシーに乗り継いでしらびそ高原に向かう。南アルプス山脈南部と遠山川を挟んで立つ2000m台の稜線上にある村営宿泊施設ハイランドしらびそ(村営とは思えない立派な施設で、サービスも良く、お薦めである)をベースに二つの山を登った。
 御池山は標高差60m@時間半程のハイキング。道は深く丸くえぐれた縁に沿って続いている。このえぐれは雨雪や川の侵食ではなく、なんと隕石が衝突したクレーターだという。
 コースはクレーターに沿ってぐるりと回っている。しらびそとカラマツの綺麗な林で、家族連れ高原歩きにぴったりの道である。
 この日は、曇り空で残念ながら南アルプスは雲の中で見ることができなかった。
 深夜、星空はいかがかと表に出てみたが、やっぱり顔を出してくれていない。久しぶりに重い思いをしてライカのセットと三脚まで持ってきたのに残念だった。
写真;この向こうがクレーターのくぼみだというのだけれど、素人目には判然としない。
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  2006年6月4日(日)   しらびそ高原
写真:ハイランドしらびそはおしゃれなホテルである。
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  2006年6月3日(土)   ECゼミ読図教室B奥多摩・夕倉山
 人気の高水三山の東に繋がる丘陵に、大指山、夕倉山など地図に名の無いピークがある。今回のECゼミ読図教室Bは、そんなルートで高低表断面図と高度計を使い三次元感覚で地形図を読む勉強。都市近郊の低山ながらいくつもの凸凹を越えるので、練習にちょうど良いコースである。
 宿題が間に合わず、当日資料をお渡しし、高低表の作り方など説明をしてからスタート。
 小雨模様も何のその、高度計を確認して樹林帯に入る。崩壊箇所を避けて薄い踏み跡に入って適当に登り易さを拾って尾根に出たが、目標になる鉄塔が霧で見えず、初っ端から
 「ここは何処でしょう?」
 尾根に間違いはないので右に進み標高411mの夕倉山で現在地確認。その後複雑にからむ尾根と凸凹を計算して現在地確認をしながら順調に歩いた。途中、かわいいコアジサイ薄紫や、タツナミソウの紫紺。時にキイチゴの実の甘酸っぱさが、霧の山行の慰めだった。
 本日の最高峰永栗の峰から南へ、また踏み跡に入る。なるべく永く山中に居ようと、左右に降りず尾根の末端を目指し、着いたところがお寺の裏側。「よくまあこんなところに」と呆れ顔のご住職に、「すみません」と頭を下げて境内を通過し、一般道に降り立った。 
 今回、勉強用として見つけたコースだが、これで時々展望があったら、ちょっとした山歩きとしても変化があって、静かでなかなか好いコースであった。
 さて、ご参加の皆さんは復習の高低表作りをちゃんとやってくれたかな?
写真:こんな冒険的箇所も出てくるのです。
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  2006年6月3日(土)   夕倉山〜大指山にて
写真:コアジサイ
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  2006年6月3日(土)   夕倉山〜大指山にてA
写真:タツナミソウ
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  2006年6月3日(土)   夕倉山〜大指山にてB
写真:(なんとか)ウツギ
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  2006年6月3日(土)   夕倉山〜大指山にてC
写真:こんなところに出てきてしまいました。
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  2006年6月2日(金)   5月にもフィードバックしてください
 5月の最終企画、大峰南奥駆もアップしてあります。
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  2006年6月1日(木)   中央沿線・コタラ山西尾根から扇山
 ちょっと横から山登り。
お馴染みの山にルートを変えて登る臍曲がり企画。今回は扇山にコタラ山西尾根から登った。
 北側から百蔵山と扇山の中間点に繋がる小尾根にある一つのピークがコタラ山だ。浅川入口の落合橋をわたり、適当に勘を効かせて尾根に取り付く。なんとなく歩き易すそうに見えるtころをたどるとなぜか踏み跡にたどり着くから不思議だ。
 稜線に乗った後は、低木で覆われたかすかな踏み跡を注意深く尾根を外さずに辿る。手元の資料では。8月の記録だったので、まだまだ良いかなと企画したが、正直なところもう薮を漕ぐには不適当な時期に入っていた。花はギンランが数株、ウツギなどの樹木の花が咲いてはいたが、展望もなく、なかなかのアルバイトで、緑の葉陰に時々通るさわやかな風だけがごちそうだった。
 2時間ほどの藪歩きで百蔵山〜扇山の縦走路に出た。その後立派な道を扇山山頂〜浅川峠〜浅川集落へと下山。前半の藪がなかなかだったので、後半は素直な道を歩くことにした。
 浅川のバス停ではタッチの差でバスを逃し、携帯もだめ、繋がるところまでと歩き出す。20分ほど歩いたところで出会った小母さんに聞くと、NTTはだめだがAUなら大丈夫とのこと。IさんのAUでタクシーを呼ぶ。(早く試せば良かった)
 タクシーを待つ間、小父さんの政治談義や土地の話を聞く。小母さんは山から来て疲れたろうといってよく冷えたチオビタドリンクをくれた。
 写真:低木に覆われた踏み跡
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  2006年6月1日(木)   中央沿線・コタラ山西尾根から扇山A
 写真:縦走路に出てからもギンランは時々見かけた。
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