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前夜、星が見えずにがっかりして寝につき、朝目がさめるとやっぱり曇り空。念のため東側の山を見に行くと、意外や高曇りで南アルプスが顔を出している。何枚かシャッターを押して居る中にまたポツリポツリ。朝食時にはザァーザァー。 ところが一転。出発時には雨が上がり好転の兆しが見えてきた。尾高山は標高2212m。「八ヶ岳を彷彿させる」というより「まさに南アルプスらしい」というべきの、針葉樹と美しい苔の道である。さらにミヤマカタバミやオサバグサ、バイカオウレンなどの可愛い花も盛りと咲いている。 頂上に近づくにつれ青空の範囲が大きくなる。山頂では南アルプス南部の山々が一望だった。 塩見岳、荒川前岳、小赤石、赤石岳、大沢岳、中盛丸山、小兎、兎岳、聖岳、上河内岳、茶臼岳、仁田岳、イザルガ岳、光岳、加加森山、池口岳とずらり勢揃いである。 あんまり気分が良いのでゆっくりしすぎ、予定を1時間ほどオーバー。 帰りのタクシーは、時間によって通行止めになる道路を遠回りして、下栗の里をとおる迂回コースで下った。これも当たり。急峻な崖と言っていいような斜面に畑はもちろん人家が建っている日本離れした風景である。ここらへん一帯の遠山郷は冬に霜月祭りという伝統的なかぐら祭り行われる。その話題も盛り上がり、どうやらそのころまたやって来そうである。もちろん山登りも絡ませて企画を考えるけれど・・・。 写真:山頂から1枚では一部しか入りません。荒川前岳から中盛丸山まで。 | |